未来のミライ4歳のクンちゃんの物語
妹の未来が誕生して
クンちゃんの生活も一遍
いたるところにジェラシーを感じるなか
あるきっかけにクンちゃんの
祖先をさかのぼる旅に出る
まず出会ったのは子供の頃のお母さん
今では考えられないが破天荒な娘で
一緒に家を散らかし放題
猫を嫌いになったエピソードや
お婆さまの靴に手紙をしたためて
それをちゃっかりカンちゃん利用して
母の靴に自転車ねだる
それに成功して自転車をゲット
自転車の練習をするがうまくいかない
私も小学生の2年生の頃に
何日間か練習して自転車にのった
懐かしいできごとだ
そのあとは謎の男にあう
どうも自分のひいおじいさんかもしれない
馬に乗ったりバイクに乗ったり
共通の風景は根岸の競馬場のあとかと
そんなことを思ってみていた
クンちゃんほどではないけれど
年子の弟がいて私がそのときどうだったかと考えてみる
言葉を覚えたころの弟の誕生に
あ-ちゃんとずっと呼び掛けていたようで
弟はそれ以来ずっとあーちゃんと
皆に呼ばれていた
一歳の頃だから兄という意識はなかったのだけれど
ペットのような愛玩物として見ていたのかもしれない
おそらく私にはカンちゃんのような
ジェラシーという感覚はなかったのだろう
一歳の子供でも、弟ができれば
親たちが自分に構わなくなるのは
きっとわかっていたと思う
作品もうまくできていて
最後は未来と仲直り
自分の子供時代を思い出すような
そんな作品だった