ICEは陸路ブリュッセルに向かう
列車は左右2シートずつで結構広い
人間が大きいせいも有るだろうか日本の新幹線よりは大きめなつくりである
車窓を眺めてみる
オランダとはこれでお別れだが
オランダらしい風車が見える風景は以前見ることはできない
唯一見えたのはアムステルダムに近づくときに運河沿いの風車だけだった
イメージとは恐ろしいオランダとは風車とチューリップだけしか思い浮かばないのだから
列車は途中高速をそって走る
車よりもこちらのほうが早いので150km以上のスピードはでているのであろう
走り出してしばらくすると
ビッフェからであろう売店の店員が
飲み物や軽食を売りにきました
ここで飲むということも考えたのだけれども
さっきスーパーで購入したワインを二人で飲むことにした
しかしワイン抜きは常備していたが
コップがない
売店の販売員にコップだけもらうのも気が引けて
缶ビールを一本頼み二つコップをもらって
問題は解決
日本からもってきた柿ピーをつまみながら
ワインをあける
ポンという音が車内に響き少し恥ずかしくなってきて
おまけにさっきビールを買った販売員が戻ってきて
少し嫌な感じ・・
まいいかと思ううちに列車はどんどん西へ
ロッテルダムをすぎると
小野伸二が所属しているフェイのトールスタジアムがみえる
列車からみるかぎり大きいスタジアムのようである
落ち着いて車窓を眺めていると
車内の案内があり乗客が動き出した
ロッセンダールの駅のようである
他のお客の動きをみていると声をかけられ
どうもこの列車を降りなくてはいけないようだとわかる
少しあわてて準備、列車を後にする
事情を飲み込めないまま列車は再びアムステルダムにもどるようで
列車の故障かなと思ったのだがどうもそうでもなさそう
ホームの周りの乗客は比較的落ち着いており
極めて冷静だ・・
日本だったらもう少し殺気立った乗客もいるのかなとも思う
ホームで状況をみていると
到着したホームでみな荷物を片手に談笑という感じだろうか
次に換わりの列車がくるのであろうか動きは何もない
A氏がお手洗いに行っている間に
構内放送が入り(内容はよくわからなかったが)
人々が隣のホームに動き出す
そのあとについていく
すると改札を出て駅前の広場へ
暫くするとバスが数台停車
そのバスに乗り込む面々
係員が数人おリ「BRUSSELS」と尋ねると
今いるバスと違う方向をさし
そこでバスを待つこと数分次のバスが来た
同じような質問をする人間が何人もいたので
このバスに乗ればブリュッセルに近づくと少し安堵
バスが満席になり
座席がない子供を自分の上に乗せる人もいたり
他人の子供を抱く紳士もいたり
みんな協力的だ
暫くしてバスは発車
オランダ・ベルギーでは英語の表記が少ないので
全くどこを走っているかはわからない
暫くすると高速に乗る
どこかの駅に向かうのだろうと想像ができる
高速を降りて街に向かう
列車の線路が見えてくる
どこかの駅であろう
国旗の掲揚の感じからベルギーの国内に入った模様である
日本の場合は見知らぬ土地に入った場合
今どこにいるかは
住居表示とか、店の名前、マンションの名前などで
結構類推がつくことが多い
ここでも、いくつかチャックしてみたが
ドイツ語もわからず(ベルギーはドイツ語の表記が多い)
今どこにいるかは全然わからない始末
列車の線路沿いを走っていたバスがガードをくぐる
駅も近いのだろう賑やかになってきた
しばらく走ると駅前の広場に到着した
だいたい1時間は走っただろう
色々表示をみたのだがどこかはわからない
とりあえずホームに入ると
パリ行きのタリスがもうすぐ来るような表示がある
今の位置がブリュッセルよりパリよりかアムステルダムよりかわからないが
とりあえずホームにて列車を待つ
タリスが入線小豆色の渋い車体だ
アムステルダムーブリュッセル間も
ICE(インターシティ)より30分くらい早い
タリスの行先の案内板をみると
ブリュッセルの表示もある
これをのればブリュッセルにいけると確信して
タリスに乗車
入り口に近い席に空席を見つけ
タリスは出発
駅の表示や経由地の確認をすると
ここはアントワープの駅のようである
あともう少しでブリュッセルに到着する