家を建て替える前の
木造二階建ての我が家
父にもそれなりのこだわりがあって
私がまだ小学生になる前に一度建替たのだが
茶の間にはテーブル(お膳とうったほうがいいかも)と
その下は掘りごたつになっていた
当時は部屋の洋風化も進み始めて
畳にカーペットを引き始めた時代
炬燵の変わりに火鉢を入れてたイメージが
あるのか冬にテーブルを炬燵にする家は
結構多かったけれど
炬燵が掘りごたつの家は少なかった
食事のときもテレビを見るときも
足をまげることができる
これは大変楽なことで
また友人たちにも評判がよく
ちょっと自慢できる話だった
ただ横になって寝ながらテレビを見るときは
足の置き場に困るのが難点で
四方形だったことつの隣の角に
足を置くしかなく
兄弟たちで一緒に炬燵に入ったときは
場所の取り合いでもめることもあった
最近の家では
古いものを取り入れる風潮も多く
個人の家ばかりでなく
掘りごたつを売り物にした
居酒屋もあって
どの部屋も個性があふれる時代
建物をマンションにしてからは
皆でくつろぐ場所も必要もなく
今は掘りごたつはないけれど
自分で家を立てる機会があれば
掘りごたつの部屋は
ひとつは欲しいものだ