倉本聡「風のガーデン」最終回を見る
北海道を舞台にしたドラマ
内容もともかく
北海道の景色を見ているだけでも素敵だ
舞台は富良野、季節は夏から秋
雪景色はあまりないが
花がある風景
タイトルにもある風のガーデンを舞台に
色々な花が乱舞していた
緒方拳の遺作のドラマとなってしまったが
物語上では息子役の
中井貴一を最後まで看取る役
実の子が自分より早く亡くなるという設定
親としては一番親不孝な息子だろう
自分は子供がいるわけではないので
この気持ちを正直わかることは難しいが
添乗員をしていたころ
旅先で同行しているお客様の
子供が自宅で事故でなくなったことがあり
そのときの親の悲しい思いを
はだに感じたことがある
声を掛けるのもいたたまれて
だまって実家に帰るのを見送った思いがある
今のドラマと違って
展開は遅々としてなかなか進まないが
ところどころに仕掛けがこめられており
貞美(中井貴一)の生前葬のシーンや
岳(神木隆之介)と貞美の出会いのシーン
貞美がガブリエルとして登場するところはなかなかいい
生きている中井貴一が
病人の役を演じるも短期間のドラマでは
顔がやせ細るほどやつれるのは
まあ難しい事なのだろう
恋人役の平原綾香が何か中途半端な出演の仕方なのかと
個人的には思ったりした
最後に岳が追いかけた犬
これが貞美の生まれ変わりなんてのは
私の考えすぎだろうか